プログラマであればプログラミングスキルを持っているのは当然であるが、その前提となるIT関連の基礎知識も高度なものを有している必要がある。基礎知識とは何かというと、メモリやプロセッサに代表されるハードの知識、データベースを扱えるようになるためのデータ操作、プロトコルや通信制御などのネットワーク関連、情報セキュリティの管理方法などを指す。自分が作るプログラムがアプリケーションなのかゲームなのか、それともシステムなのかによって基礎知識の重要度は変わってくるが、何でも作成できるように知識を深めておくことは、この先もプログラマとしてやっていくためには必要となる。

プログラマといえども自分ひとりだけで作業をするわけではない。チームの他のメンバーと意思疎通を図ったり顧客の要望を理解するためにはコミュニケーションスキルも重要である。完成したソフトの仕様書を作成するためにはオフィスソフトの操作が必要だし、分かりやすい日本語で仕様書を記述できるようになることも大切だ。

母国語の重要性は当然だが、一流のプログラマとして働くためには英語の能力も忘れるわけにはいかない。プログラミング言語の多くは海外で開発されたものだし、最新の技術も英語サイトで紹介されることがある。海外の技術者とチームを組んで作業をする時にもいちいち通訳を介していては時間のロスになる。最低限の文法と専門用語は理解できるようにしておくことが求められる。